木造ドミノ住宅の温熱環境

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昨日、ドミノ研究会が開催されました。
テーマは、「最高の断熱・エコ住宅のつくり方」
建築家の西方里見氏を講師に迎えて、ドミノ住宅の可能性についても踏み込んだ話が聞けました。

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そもそも断熱を考える場合、その地域性を考える必要があります。
例えば、北海道の稚内は年間の250日もの間、暖房が必要。
沖縄では0日。ただ沖縄の場合、冷房が140日も必要になります。

千葉県はどうでしょう。
暖房は120日。冷房は40日というのがひとつの目安です。
今年のような猛暑のときなどは冷房の利用頻度は増えます。

あさひワークスでは千葉県の気候に合わせた断熱性能を考える必要があります。


ヨーロッパではパッシブハウスという超高断熱住宅が注目されています。
日本の温熱環境の基準であるQ値(熱損失係数)に当てはめた場合。
東北地方で0.7、関東で1.0となります。

しかしながら、パッシブハウスレベルの断熱性能が必要かというとそんなことはありません。

それは、ヨーロッパと日本では断熱に関する考え方が違うからです。

ヨーロッパでは、自然を敵視しているような風潮があり、
外部の影響を遮断するような断熱の考え方をしています。

一方、日本は環境共生の考え方を持っています。
冬場でも天気の良い日は太陽熱を取り入れる。
夏場は自然の風で室内を涼しくするという考え方です。

そうしますと、日本では環境共生を含めた理想の断熱性能を出すことが必要になります。

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上の写真をご覧ください。

たとえば、同じ建物で上のように窓を少なくしたQ値1.0の建物と
     
          下のように窓を多くしたQ値1.4の建物と

どちらがランニングコストが抑えられるかというと
下の建物のほうが抑えられるという結果が出ています。

なぜかというと熱損失日射取得を総合して判断するからです。
上の建物は、熱損失も少ないが日射取得も少なくなってしまいます。
一方、下の建物は熱損失は劣るものの日射取得が多く、結果としては上の建物よりも優秀です。



また、ひとつの基準に無暖房住宅という考え方があります。

冷暖房に頼らずに暮らせる建物ということですが、
千葉県においての環境共生型住宅でのQ値(熱損失係数)の基準数値は、、、


Q値1.4以下となります。


現在の次世代省エネ基準のQ値2.7からするとかなりハードルが高そうに見えます。

そこでドミノ住宅で検証してみました。

ドミノ住宅標準仕様でのQ値は2.1です。
天井の断熱材を倍に増やして、数値を測定するとQ値は1.41となりました。
意外と簡単にクリアします。

以前、ドミノ研究会事務局長迎川さんが
「これからのドミノ住宅はQ値1.4とする」
とおっしゃってましたが結構現実的な数値なんだなと実感しました。

これから我が社でも、Q値1.4住宅を実践いたします。

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ちなみに、冒頭映っている2枚の写真の建物は西方先生の事務所です。
ススキを含めた草木がいっぱいです。

西方先生の
人間は太陽のあることのありがたみが全然分かっていない
というコメントが印象的でした。



皆様、お天道様に感謝しましょう!!


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                       千葉県東総地区で建てる木造ドミノ住宅
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by asahiworks | 2010-10-14 17:00 | ドミノ研究会 | Comments(0)