住宅の寿命

日本の住宅の寿命ってどれくらいなんでしょう。

国交省が以前発表したデータによりますと、どうやら26年ということです。
日本の技術力、データに基づく耐震性能の向上などを考えると
どう考えても短すぎます。
ローコスト住宅などがその原因だという人もいますが、どうも腑に落ちません。

なぜなら、30年以上前に建てられた超ローコストであろうアパートが
いまだに点在しており、そこに住んでいる人もいます。

そう考えると、
まだ住める家を解体している。
また、現状で住むには問題あるが改修すればどうにかなるはずの建物を解体している。
と言えるのではないでしょうか。

どうしてこんなもったいないことをするのでしょうか?
・有り余るほどお金があるから?
・新築の家でないと住みたくない?
私は、どちらでもないと思います。いろいろな要素が考えられますが、
その中でも、もっとも影響を及ぼす要素は大きく2つあるのではと考えています。
それは、「日本の住文化」と「住まいに対する愛着」です。

住文化についてはどうでしょう。

日本の住まいに対する考え方の基本は「定住」です。
一度、城を築いたらそこに一生住むという考え方です。
移住するという考え方を持った人は少なく、大抵の人は定住を望みます。
ですので
今の住まいに飽きたり、改修工事にあまりに費用がかかるようなら
手っ取り早く建て替えしまうのです。
こんなことをしていたら、住宅の寿命は長くなりません。
ちなみに、
住宅ローンですが、現在では25年から35年組まれる方が多いので
建物を解体してもローンが残ってしまいます。

アメリカなどでは逆に「移住」する人が数多くいます。
今住んでいる住まいに飽きたら他に移ればいいのです。
ですから、住んでいた建物を解体などせず買いたいという人に売ります。
必然的に寿命は長くなります。

では、なぜ住んでいる建物に飽きたり、費用を掛けてまで改修しないのでしょうか?
そこに「住まいに対する愛着」が大きく影響しているように思います。

築5年の家に住んでいる方に、今の住まいをどう考えているか感想を聞くと
愛着を持って説明をしてくれる方は決して多くありません。
「こうしておけば良かった」
と後悔の念を持っている人も多いですし
最悪の場合
「こんな家建てなきゃ良かった」
と言う人までいます。
建主さんが愛着を持てない建物に子どもが愛着を持てるはずがありません。

では逆に築40年の和風住宅に住んでいる方に聞いてみるとどうでしょう。
千葉県東総エリアでは、俗称だと思いますが「化粧の家」と呼ばれる
和風住宅が数多く建っています。
その人たちに、住まいについて聞いてみるとどうでしょう。
「この家のこだわりはこんなところだ」だとか
「材料は、どこどこの山からいいものだけを選定し、使った」だとか
上棟式の時の写真を取り出し、その当時のことを嬉しそうに説明してくれたりします。
間違いなく愛着を持って住んでいます。
このような住まいは、築50年以下で解体されることはまずありません。
100年以上に亘り、住んでいる方も多くいます。

定住を望む日本人の性質上、
「住まいへの愛着」はとても重要だと言えるのではないでしょうか。


住まいを建てる前に、
自分にとって愛着の湧く家ってどんなものだろうと考えてみてはいかがでしょうか。




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by asahiworks | 2014-01-23 14:55 | 住まいについて | Comments(0)