「建築を気持ちで考える」

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もう発売されてずいぶん経ちますが、
TOTO出版より発売されています
建築家の堀部安嗣さんの「建築を気持ちで考える」
今回は、この本の感想と言いますか自分の感じたことを書きたいと思います

その前に
建築というのは、大きく分けて
「理系」的な部分と、「文系」的な部分があるのではと思っています。

理系・・・温熱環境、構造性能などの数字で表せる部分
文系・・・なつかしい、落ち着く、感動するなどの数字ではない
     感性などの、人の気持ち的な部分
     (感情的な部分というほうが正しいかも!?)
     自然環境なども数字では表せません

理系的な部分は、安全性や快適性などに結び付きますので”当然大事”です。
よって、建築における基礎的な役割だと思うのです。
ただし、数字の話は好きな人もいますが苦手な人もいて
苦手な人からすると、「つまらない」「退屈」といったところになる場合もあります。
が、しかしとっても大事です。

文系的な部分は
誰しも持っている幼少期の記憶ですとか、
もともとの好みだったりという人の持っている感性的要素と
周辺環境の景色、音、匂い、風の吹き方、明るさ、暗さなどの自然的要素もあります。
そんな人間の内面的な部分と、自然などの外的要素にどのように折り合いを付けていくか
ということが建築の文系的要素なのかもしれません。

さらにそこに、理系的部分を盛り込むことで快適性、安全性が増し
安心して快適な建築が出来上がります。

話は脱線しましたが
「建築を気持ちで考える」は、
その文系的要素がふんだんに詰まった本だと感じました。

2部構成となっているこの本は、
第1章 私が影響を受けた建築
第2章 私の試行錯誤の軌跡
と分かれており

第1章では、
著者である堀部氏が「子供のころ」「大人になってから」影響を受けた建築について
具体的にどのように影響を受けたのか、どのように感じたかなどが書かれています。
「ライト」「アールト」などの有名建築家の作品から
日本古来の建築である奈良や伊勢などさまざまな建物が登場します。
この本で予習して、実際の建物を見たらと思うとワクワクします(^^)

第2章では、
堀部氏が自ら設計した建物について
どのように考えて設計したかなどがかかれています。
自然に圧倒され苦悩した様子や、肩の力を抜いた自然体での設計など
見どころ満載の本となっています。

建築に興味ない人でも
設計の仕事は大変そうだけど、楽しそうだなと感じることが出来る本です。

ご興味あればぜひ一度読まれてみてはいかがでしょうか?

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by asahiworks | 2017-09-24 17:48 | 住まいについて | Comments(0)